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Yuming Internet Home Live
深夜特急
〜ユーミンインターネットホームライブ・レポート〜
その１
２００１年６月１６日 ２２：００〜６月１７日 ０２：２０
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元々、苗場ネットパーティーでの、正隆さんとファンとのやり取りの中から生まれた「インターネットホームライブ」。正隆さんの朝日新聞でのインタビューによれば「我が家に遊びにおいでよ感覚」だそうです。一応、インターネットライブについて説明しますと、ユーミンの自宅の一室からリアルプレーヤー等のソフトを使い、映像を配信。同時にチャットルームを作り、そのチャットでリクエストや、ユーミンや正隆さんへの質問を参加者が送り、リクエストに応じてユーミンが歌っていく・・・・こんな形で進行していきます。今回、チャットルームは１０あり、それぞれにファンの中から選ばれた「アシスタント」がついていましたが、私も実はチャットルーム５のアシスタントとして、参加していました。そのアシスタント５号こと私のホームライブレポ、まずはご覧下さい。
開始予定は、２２：００でしたが、もうすでに２１：３０頃より、チャットルームはオープン、私のルーム５にもたくさんの方が入室されていました。そして２２時、現地からの映像が入り始めました。この部屋は、本来、ユーミンが自宅で曲作りをしたり、演奏したりする為の防音設備のついた地下スタジオだそうです。真ん中にユーミンが歌う時に座る椅子があり、その左にはキーボードの席、右手前にはファックス電話を載せた台、後の壁には２個のスピーカー、その横の壁にはカーテンが掛かっています。しばらくはスタッフが機器の調整をしているのが画像で見えましたが、音は「ａｃａｃｉａ」がＢＧＭとして流れていました。１５分頃、画面にゆっくりと歩きながら、ユーミン登場。赤いジャケットとピンクのＴシャツ（胸に黒猫の絵がデザインされていました）にピンクのスラックス（パンツ）という姿でした。
２２：１７頃、現地からの音も出始めました。画面には真ん中の席に座っているユーミンとキーボード席には武部さんの姿が見えました。第一声は雲母社の海津さん、そして雲母社の「インターネット事業部長」久保律子さんでした。
（以下のユーミン、その他の方の発言は、メモにより起こしています｡少々意訳する場合もありますがご了承下さい）
「リクエスト以外の時間もライブの事とかおしゃべりで行きたいと思います｡アルバムも発売され、ツアーももうすぐで、今の状況も訊けると思います｡どんどん質問してください。ツアーのリハーサルたけなわという事で、ホームライブなんかやってる場合か、なんて言う人もいたのですが、やってる場合なんですよ（笑）」（海津さん、久保さん）
そして２２：２０、ユーミンの第一声「こんばんは！」。
海津さんによると、今日は２０時半までスタジオでのリハーサルだったので、変則ダブルヘッダーみたい、だそうです。リハ終わってすぐ駆けつけていただいてるのですね。ユーミン、お疲れ様です。
「３月から４月頃激やせしちゃって、お腹こわして・・・。でも今は食欲あって、リバウンドに気をつけてます｡（笑）今は身体は快調ですよ。」（ユーミン）
ユーミン様、今は快調と聞いて安心しましたが、お身体にはくれぐれもお気をつけ下さい。ついでに、ユーミンのお話では、正隆さんがヒーリングのパワー上げて、ヒーリングというのは手かざしをしながら催眠術みたいにリラックスできるように何か言葉を言うのだそうですが、ユーミンはこれをやってもらうと良く眠れるそうです。武部さん始め、バンドのメンバーも餌食？になってるとか。（笑）
早速、チャットルーム１からリクエスト開始です。久保さんや海津さんたちスタッフの方々が、チャットルームでリクエストを見ている間、ユーミンは渋谷、代官山に正隆さんと買い物に出かけた話をしていました。そして、リクエスト曲が出てきます。
チャットルーム１「紅雀」「悲しいほどお天気」「真冬のサーファー」「Ａｕｔｕｍｎ Ｐａｒｋ」「青いエアメイル」「潮風にちぎれて」・・・結局「潮風にちぎれて」になりました。
１．潮風にちぎれて（２２：２９頃）
１曲目から渋い、そして今の季節の曲ですね。ＣＤではシングルでしか聴けない曲です。ちょっと画像はモザイクみたいになって見えにくかったですが・・・。曲が終わってから「ここで特別ゲスト、“キーボードを弾く社長”武部聡志さんです」（海津さん）と武部さんの紹介がありました。
実を言うと、１曲目の前後から、チャットルームが障害で動かなくなったのですが、画面は少々モザイク状になりながらもずっと見えていて、音声も途切れてはいませんでした。その間、次のツアーについてのお話がありました。
「今回のツアーは新鮮ですよ。いつもより新しい曲多めにするんじゃないかな。全部では２２曲」（武部さん）
「新しいアルバムから８曲位、新しい曲ばかりでいいの、もう付いてこれる人だけ付いてきて、って感じ（笑）」（ユーミン）
来週前半（６月１８日頃）には、スタジオリハを打ち上げ、いよいよ幕張で実際のセットでのリハーサルが始まるそうです。ここで海津さんからコンサートのセットについてのお話です。
「天井は吊られていて、柱はなく、五重になっていてそれぞれが昇降します。細いマストのようなものがついていて、それにバリライト・・・・・・あとは皆さんがコンサートで見てください。」（海津さん）
やはりネタばらしは途中までですね。（苦笑）まあ、本番を大いに期待しましょう。
（２２：４４）依然、チャットルームは障害中でした。「みんなの質問にも答えたいけど・・・・・、何の話しましょうか？あ、そうだ。カラスの害の話しましょう（笑）」（ユーミン）
ユーミンのカラスの害の話はこうでした。（長いから要約します）数日前、正隆さんが法事に出かけるので、ガレージ開けたら、ヨボヨボなカラスが入ってきて、嘴も歪んで、頭と胸には毛がなくて、可哀想なんでドッグフードあげようとしたら、なぜか電柱に別のカラスが３羽ほどいて、こちらを威嚇するような声を上げていたそうです｡どうもその「ヨボヨボ鳥」はその１週間前位にユーミンの飼い犬（ヘッケル）の餌を横取りしようとしてヘッケルにボコボコにされてしまった（ヘッケルは年寄り犬だけど、元々猟犬なので、この時は無傷だったそうですが）らしく、それで仲間のカラスが復讐？にやってきたらしい、事がわかりました。それで、ユーミンも後で正隆さんと落ち合う為、出かけなければならないので、ヘッケルをそのままにしていては危ないという事になって、少々パニック気味で知合いの獣医さんや雲母社のマネージャー濱口さんのところ、そして自身でも清掃局かどこかに電話したら、結局３つとも同じところにつながったみたいで、対策として同じ事を言われたとか・・・。結局ヘッケルは避難させているそうです。
「ホントパニックに弱いんだから・・。雲母社は大騒ぎだったんだぞ（笑）」（正隆さん）
「たまには大騒ぎしてよ！（笑）うちのおとうさんは攻撃的だから、撃て！って言ってました。銀玉鉄砲で（笑）」（ユーミン）
（２３：００頃）ようやく、チャットルームが復旧してきたので、チャットルーム２と３にユーミンから「雨」というテーマが出ました。「Ｂｌｕｅ Ｒａｉｎ Ｂｌｕｅ」は、「ホームライブではこの曲できないよね」（ユーミン）でボツでした。「白い靴、白い服」「遠雷」・・・・・。
結局、ルーム３を担当していた海津さんが「遠雷」を強く推した結果、ルーム３は「遠雷」、ルーム２はユーミンが「自分でとっても気に入ってるんです｡」と言う事で、「Ｊｕｌｙ」に決まりました。
２．Ｊｕｌｙ（２３：２２頃）
「この歌のように、朝気まぐれに公園を散歩してみて下さい」（ユーミン）
３．遠雷（２３：２６頃）
「海津さんの大好きな「遠雷」です」（ユーミン）
２曲目、３曲目、続けて演奏されました。１曲目に続いて、初夏の季節、しかも渋い、知る人ぞ知る名曲です。苗場のリクエストチャットでもよくリクエストされるのですが、ツアーでは、演奏されたことはしばらくないですね。「Ｊｕｌｙ」は「Ｕ−ｌｉｖｅ」ツアーで最初の頃は演奏されてましたが、私が代々木で見た時には演奏されなくなっていました。曲の後、生ＣＭタイムに入ります｡
（生ＣＭタイム１）（２３：３０頃）
「生ＣＭタイム」は、まさにユーミンが生放送で各スポンサーの広告をリアルプレーヤーの画面でします。ホームライブの見どころの一つですね。
「（生ＣＭの）手作り感覚がいいのよね（笑）」（ユーミン）
最初は、ＡＮＮ（全日空）の正規割引チケット（正規割引運賃『ＧＥＴ』）のでした。
詳しくはＡＮＮのウェブサイト http://www.ana.co.jp/ まで
「ハワイ行きたいですね。雲母社、社員旅行、ハワイ！（笑）」（ユーミン）
次は三菱自動車のＣＭ
「三菱自動車は新しい歴史を刻み始めました。時を楽しむ、地球を楽しむ、自分を楽しむ。エアトレックカミングスーン」（ユーミン）
新車の発表予告でした。
参考までに、三菱自動車のウェブサイトは http://www.mitsubishi-motors.co.jp/
続いてルーム４のリクエストに入ります｡「テーマは「鳥のように」、カラスとは限りません。別に歌の中に鳥が出て来る必要はなくて、イマジネーションで。」（ユーミン）
ここで、チャットルームからのメッセージ（生ＣＭについて）「ユーミンの棒読みがなかなかいける生ＣＭでした。（笑）すごい豪華なＣＭですね」に対して「身体にお金かかってますからね（笑）」（ユーミン）
「Ｃａｌｌｅｄ Ｇａｍｅ」「まだテーマが雨だと思ってるのかな」（ユ−ミン）、「埠頭を渡る風」「（この曲所収の）アルバム「流線形’８０」のジャケットでクルマが空を飛んでるからね、鳥みたいに」（ユーミン）、「消灯飛行」「（武部さんに）これいい感じだった？それでは「消灯飛行」やりましょう」（ユーミン）
４．消灯飛行（２３：４７頃）
「♪見知らぬ国の ビザを持ち 夜に消えてゆこう・・・・・・・・・」
「♪テイル・ランプをあのひとが 星と思うまで・・・・・・・・・・・」
ユーミンが松任谷姓になった直後の７７年制作された２枚のシングル、「潮風にちぎれて／消灯飛行」、「遠い旅路／ナビゲイター」。これらの曲は、同年発売されたベストアルバム「ＡＬＢＵＭ」には収められていますが、これはＣＤ化されていないので、ＣＤでは８９年に再発されたシングルでしか聴けません。しかし、ファンの間では、「渋い名曲」として高く評価されている曲でもあります。今それらの曲たちから２曲目・・・・。今日のリクエストはホント「渋い」選曲ですね・・・・・。
続いて、いよいよ私の担当、ルーム５、そしてルーム６のリクエストに入ります｡テーマは「ショッピング、あるいは、街を歩く」ルーム５には海津さん、ルーム６には久保さんが担当になりました。リクエストの間、正隆さんとユーミンの間で海外、特にロンドンのショッピングについて会話が始まります｡
正隆さん「ロンドンとアメリカとどっちが好き？」
ユーミン「買い物？だったら、ロンドンの方がアメリカより圧倒的に好き。」
・・・・・・・
ユーミン「（日本でのショッピングは）日本に来ている外人の眼で見るといいものが見えてこない？外人の心になるんですよ。そうしたら何でも新鮮になってくる」
正隆さん「でも、そうしたら、着物買ってしまわないかい？（笑）」
ユーミン「そこまで行かないけど・・・・」
では、この続きはその２で・・・・。
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